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華です。こんばんは。

書店で、映画化されて話題の「告白」の原書(文庫本)を買いました。
私は映画の方、気になりつつまだ見ていませんが、せっかく原作を買ったのでそちらを先に読むことにしました。
一人称で綴られていて、私はまだ半分ぐらいまでしか読んでいませんが、4時間あれば一冊読みきれる読みやすさですね。かつ内容にリアリティがあり、自分のお気に入りになりそう。
映画も見るのが楽しみです。良いという噂を聞きますので。もしかしたらDVDになってから見るかな?

「告白」を中盤まで読んで考えたことを少し。
root*softのシナリオ論に影響している考え方(あくまでも華個人のものですが・・・)の紹介でも。
探偵モノの漫画では、「真実はいつも一つ」ですが、私はそう思いません。
物理的な事実はおそらく一つなのでしょうが、人がそれらを経験するとき、人の数だけ真実があると思うのです。
人はすでに生きてきた人生の経験をもっていて、価値観や考え方、そういったものによって事実を「経験」していくわけですから、そこには人の人生の違いが、「真実」のずれを生むはずです。それを、人々は「誤解」とか「すれ違い」という。
けれど、誤解があっても、すれ違いがあっても、当人たちにとって、それぞれの経験だけが彼らの真実だと思うのです。
そのずれによって、リアリティのある人間関係が描け、深みが出る。
だから人間関係を描く物語は面白いものであり、人間関係は面倒かつ魅力あるものなのだと思うのです。
緋村さんはそういう部分を感覚的に台詞に起こせるので、うらやましいというか尊敬しています。
自分が書く文字はなんだか無機的に思えるので。

私は、出会う人すべてが経験している真実を尊重していきたいなぁ、と思うのですが、私自身にある価値観や考え方が、私にとって真実としてあるということが、他者の真実を間違いにしようとするもので・・・これがなかなか難しいことだと思います。
まぁ、そういった私の人間観は置いておくとして、root*softではそういった感覚に気づくことができたりとか、あるいはプレイヤーの方が「ゲーム」という作品に何かしらの(それぞれの)「真実」を見出せたりとか、そんな経験のできる作品が作りたいなぁ、と思っています。
できればの話ですがね。とりあえずきちんと動いて遊べるのが最低限ですね。

「復讐者の夜想曲」では、一応、プレイヤーが「真実」を見つけることのできる材料を絡みこませたつもりなんです。文字やグラフィックはただの手がかりで、そうではないところに真実が浮かび上がるギミックを仕掛けた・・・と私は思っています。
どれだけの人が、こちらの思惑というか、仕掛けたものに気づくかは謎なんですが・・・気づいてくれるといいなぁ。
気づく人はほぼ完璧読んでるだろうし、表面あされば全く気づかないで通過できるし・・・

と、思わせぶりに書いてみましたが、結局のところ、すべてはプレイヤーさんに委ねられるのですよね。
作者は何も言わない方がカッコイイと思っていたのに、うっかり語ってしまった。
ま、いいか。

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